皆様は手を合わせる際におりんを鳴らされますか?
鳴らされる方も鳴らさない方も、意味を分かった上でされている方、みんなしてるからされる方、意識されていない方、それぞれでしょう。
さて、お焼香についてはご自分の宗派の作法ですればいいと思いますが、おりんのことについては私は考え方が違います。
おりんを鳴らす意味
・お経を読む際の始まり・区切り・終わりの合図、テンポや音取りの為。
・人々の邪気を払う
・供養や祈りを音に乗せて届ける
・参拝をお知らせする
・お供えをお持ちしたので食べて下さい
・お祈りさせて頂きます
ざっとこのような意味がそれぞれの宗派であるようです。もともとはお経を読む際の始まり・区切り・終わりの合図、テンポや音取りの為です。
鳴らすの?鳴らさないの?
おりんについても宗派ごとに作法が違います。鳴らす宗派もあれば、鳴らさない宗派もあります。私は、そのおうちの宗派の教えに則ったお仏壇ですので、そのおうちの宗派のやり方で行うべきだと考えます。そのおうちの宗派の様式のお仏壇の前で違う宗派の作法だと、教会でお念珠を持って念仏するのと同じようなことだからです。
おうちの方かお寺さんに聞いた方がいい
おりんはお焼香と違い音が出ますのでとても目立ちます。特に鳴らさない宗派で鳴らすととても目立ちます。ですので例えば「うちの宗派では鳴らすものなんですが、こちらは鳴らしてよろしいですか?」とお聞きになるのがいいでしょう。
どっちでもいいということではありません
たまに、「気持ちがこもっていればなんでもいいじゃん」と大きな声でおっしゃる方がおられますが、ご自分の宗派の作法を学ぶことを怠る理由にはなりませんし、一つ一つに意味があり、それをたくさんの人が大切にしてきているのです。その大切に思っている方々が近くにいらっしゃるかもしれません。
作法が分からない場合は謙虚にそれを受け止め、お寺さんかどなたかにお聞きするのがいいと思います。